竹原和彦
1)
、越後岳士
2)
1)金沢大学大学院医学系研究科皮膚科、2)金沢大学医学部附属病院皮膚科
アトピー性皮膚炎の治療におけるシクロスポリン内服療法の有用性と副作用についてEBMによる観点から評価を行った。ランダム化比較試験などによりその有効性は十分に証明されているが、中止による再燃は乾癬と同様であり、シクロスポリン単独にて治療するには間歇投与を繰り返す長期投与を行わざるを得ない。重篤な副作用はみられなかったが、腎機能障害や高血圧などの一定の全身的リスクを伴う薬剤であることから、長期投与の際には、血中トラフレベルの測定、血圧、腎機能のチェックが重要である。