アトピー性皮膚炎 九州大学医学部皮膚科学教室TOPへ
シクロスポリン内服療法
竹原和彦1)、越後岳士2)
1)金沢大学大学院医学系研究科皮膚科、2)金沢大学医学部附属病院皮膚科
要旨 はじめに 研究目的 研究方法 結果 考察 参考文献
シクロスポリン内服療法評価表一覧
評価表の見方
評価法の見方
研究方法
シクロスポリン内服療法を用いたアトピー性皮膚炎の治療に関する文献の検索と集積を行った。調査対象は1. PubMed収録論文、2. Systematic review of treatments for atopic eczemaの収録論文、3. 医学中央雑誌データベースとした。収集の対象とした論文の研究デザインとしてはランダム化比較試験(RCT)、オープン比較試験および代表的なオープン試験とした。
PubMedの検索式として「cyclosporine AND (atopic eczema OR atopic dermatitis)」を用いてHumanおよびRandomized Control TrialにLimitsをかけると16の文献が検出された。しかし、これらの文献の中には外用療法や乾癬に対するスタディが含まれており、アトピー性皮膚炎に対するシクロスポリン内服療法に関する検討は10件のみであった。
また、Hoare CらのSystematic review of treatments for atopic eczemaのSystemic immunomodulatory agentsの章に採用されている8本のRCT、オープン比較試験も引用することとした。医学中央雑誌の検索式は「(皮膚炎-アトピー性/TH or アトピー性皮膚炎/AL) AND (cyclosporine/TH or シクロスポリン/AL) limit: PT=原著 CK=ヒト SH=薬物療法(83-03)」とした。9件が検出されたが、それらの内、研究目的と研究デザインが上記に準ずる内容が記載されているもの2件を採用した。


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