柴田瑠美子
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、手塚純一郎
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*国立病院機構福岡病院小児科
アトピー性皮膚炎(AD)における食物アレルゲン除去食療法のRCT(randomized controlled trial)臨床研究を中心とした論文の評価をおこなった。7件でRCTによる除去食療法がおこなわれ、卵や牛乳誘発歴または感作の確認された乳幼児中心の症例での検討による3件の論文で除去食療法による一定の治療効果が評価された。AD発症予防効果については、妊娠中の効果はみられず、授乳中の母親の除去食、分解乳による発症予防効果が乳児期より数年間のみ評価された。