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環境アレルゲンとアトピー性皮膚炎の発症、病態形成の関係については、未だに様々な説があり、結論は出ていない。しかしながら、環境中のアレルゲン暴露を減少させるための環境整備によりアトピー性皮膚炎の改善を見たという経験をする医師も少なくない。実際の臨床の場面でも、環境中のアレルゲン暴露量の定量的測定は必ずしも容易ではないが、アレルゲン分析研究の進歩とともにmajor allergenの同定、単離が可能となり、その定量的な検索方法が開発され、未だ限られたアレルゲンにおいてのみではあるが、環境中の暴露アレルゲン量の定量的測定が可能となってきた。前回我々は、2003年時点までの文献を調査し報告した。今回はそれを踏まえた上で最近話題となっている環境アレルゲンを使用した免疫療法についての評価も加え2004年以降の文献を調査し、2003年以前の文献も再調査、再評価を行なった。 |
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