アトピー性皮膚炎 九州大学医学部皮膚科学教室TOPへ
紫外線療法
高森建二、松葉祥一
*順天堂大学医学部附属浦安病院皮膚科
要旨 はじめに 研究目的 研究方法 研究結果 考察 結論 参考文献
紫外線療法評価表一覧
評価表の見方
評価法の見方
はじめに
紫外線療法は慢性炎症性疾患やリンパ球増殖性疾患の治療に用いられ、有効であることが知られている。アトピー性皮膚炎に対しても、角質水分保持能の改善、表皮バリアー機能の回復、また皮疹部におけるランゲルハンス細胞やマスト細胞、リンパ球などの抑制、調節などの作用により有効であるとされ、ステロイド外用薬を含む第1選択治療が無効な症例、ないしはこれらの治療に抵抗を示す症例に対する第2選択治療として認知されている。一方、副作用として、急性皮膚炎症反応、発癌性、白内障、成長障害などがあり、習熟した専門医による適用の判断、施行が必要である。近年、従来からのPUVA療法に加えて、UVA1療法、Narrow-band UVB療法なども注目されている。ここでは、これらの治療法の有用性、副作用についてEBMの観点から、文献的に考察する。
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