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■診断基準 油症の診断基準としては、1972年(昭和47年)10月26日に改定された基準がありますが、その後の時間経過とともに症状および所見の変化がみられるため、2回の追加を経て、1981年(昭和56年)より以下のような診断基準が用いられていました。 その後2004年(平成16年)9月29日に血液2,3,4,7,8-pentachlorodibenzofuran(PeCDF)値が診断基準に追補されました。 油症の診断は発病条件と症状、所見を参考に受診者の年齢および時間的経過を考慮のうえ、総合的に判断されます。 |
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PCBの混入したカネミ米ぬか油を摂取していること。 (ただし、油症母親を介して児にPCBが移行する場合があり、多くの場合で家族発生がみられる。) |
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現在、油症患者さんの体内のPCBやダイオキシン類濃度は健康な人と同じ程度まで低下している方が多いのですが、まだ高い濃度を示す方もいます。治療法としては、原因物質であるPCBおよびダイオキシン類の排泄を促進するのが最も効果的ですが、残念ながら現在のところ確実に有効な排泄促進剤はまだ見出されていません。 コレステロール低下剤のコレスチラミンと米ぬか線維の経口投与はPCBの排泄を促進させますが、治療薬としての実用性は確立していません。 |
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従って、治療は各症状に対する対症療法を中心に行われます |
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