アトピー性皮膚炎 九州大学医学部皮膚科学教室TOPへ
環境アレルゲン
秋山一男、川口博史
*国立病院機構相模原病院臨床研究センター
要旨 はじめに 研究目的 研究方法 研究結果 考察 参考文献
イラスト:環境アレルゲン
環境アレルゲン評価表一覧
評価表の見方
評価法の見方
要旨
環境中の吸入アレルゲンであり気管支喘息等の気道系アレルギー疾患の原因アレルゲンとして重要なダニ、真菌、ペットアレルゲンのアトピー性皮膚炎との関わりについて除去療法を中心とした治療効果に関する研究報告の論文を検索した。Key wordとしては、"atopic dermatitis"と各々"mite"、"mold"、"pet"、"allergen avoidance"の組み合わせでPubMedにより文献検索を行った。ヒットした全546文献のうち、アレルゲン除去療法に関連する文献は、"mite"関連では11件、"mold"、"pet"関連では0件、"allergen avoidance"では"mite"と重複した文献が3件認められた。また、アレルゲン関連治療との関係でダニによる減感作療法の文献が2件認められた。これらの文献の内、case reportや症例数の少ない文献を除いた8件についてevidenceの質を検討した。その結果環境中の吸入アレルゲン除去療法は必ずしも有効とは言えないという報告が最近は増えている。
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