佐伯秀久
1)
、鳥居秀嗣
2)
1)東京大学大学院医学系研究科皮膚科、2)社会保険中央総合病院皮膚科
1999年に本邦でタクロリムス外用薬(0.1%軟膏)が16歳以上のアトピー性皮膚炎(以下AD)患者に処方可能になって以来、本剤はAD治療に広く使われるようになってきた。特に顔面、頚部の皮疹に対しては日常診療で高頻度に使用されている。また、2003年12月からは2歳以上の小児にもタクロリムス外用薬(0.03%軟膏)の処方が可能になり、本剤の使用はさらに拡がっていくものと思われる。そこで、過去の文献から大規模な無作為二重盲検などの臨床試験を検索し、本剤の有効性および安全性について評価を行った。