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アトピー性皮膚炎(AD)の治療には、皮膚炎を鎮静化させるためのステロイド外用薬やタクロリムス軟膏による薬物療法が必要であるが、それとともに悪化因子への対策とスキンケアが重要な治療の柱として位置づけられている。特に保湿剤の外用、入浴・シャワー浴による清潔保持、皮膚に刺激を与えやすい衣服・下着への配慮などのスキンケアにより、皮膚水分保持能の低下、かゆみ閾値の低下、易感染性などの皮膚機能の異常を補正する効果が期待できる。
前回のEBMデータ集におけるスキンケアの検討は、主に個々の保湿外用薬等を単独に使用した場合の有効性に関するものであったが、近年、それらに加えて保湿外用薬による寛解維持期間の延長やステロイド外用薬を減量する効果についてエビデンスが報告されている。
今回、我々は前回のスキンケアに関するEBM報告1)-15)に加え、2003年からの新規報告をまとめてEBM表を作成し、評価を行った。また今回保湿外用薬以外にシャワー浴についての報告があり、併せて検討した。 |
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