かゆみがあると、ついつい掻いてしまいます。掻くと気持ちが良いし、ひりひりするまで掻いてしまえば、しつこいかゆみから一時的にでも逃れることが出来るからです。でも、ひどく掻くと皮膚炎はどんどん悪化してしまいます。ひどく掻くと皮膚の細胞などからさまざまな炎症を促す物質やかゆみ神経を刺激する物質が出て、結果的に皮膚炎が悪化したり、かゆみが増したりするのです。
また、ひりひりするまで掻いた皮膚では、バリア(防御)機能が失われてしまいます。皮がむけ、しるや血が出るまで、強く掻いてしまうのは良くないことです。バリア機能の弱まった皮膚からは、アレルギーを起こす抗原(=アレルゲン)が入りやすくなりますし、またちょっとしたことが皮膚への刺激になり、かゆみ神経が過敏に反応してますますかゆくなります。
いったん掻き始めると、不思議なことにそのまわりの皮膚もかゆくなったりします。そうすると、もともとかゆかった場所よりもずっと広い範囲を掻いてしまい、皮膚のダメージは広がります。
さらに、頭がかゆくてついつい掻いているうちに、治りにくい脱毛症になることもあります。目のまわりを掻いているうちに、白内障になったり網膜剥離になったりして、視力障害が起こることもあります。かゆみと引っ掻き行動には、十分な注意と対処が必要です。 |
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アトピー性脱毛症 |
このホームページで理解した対処法を上手に活用して、かゆみをできるだけコントロールしましょう。 |
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