アトピー性皮膚炎 九州大学医学部皮膚科学教室TOPへ
ステロイド外用療法 タクロリムス外用療法 抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬 スキンケア 食物アレルゲン除去食療法
環境アレルゲン 紫外線療法 シクロスポリン内服療法 漢方療法 民間療法 合併症
シクロスポリン内服療法
竹原和彦1)、越後岳士2)
1)金沢大学大学院医学系研究科皮膚科、2)金沢大学医学部附属病院皮膚科
クエスチョン

Q1: シクロスポリンはアトピー性皮膚炎に効くの?
Q2: シクロスポリンは、他にはどんな病気で使われているの?

アンサー
シクロスポリン内服療法
Q1: シクロスポリンはアトピー性皮膚炎に効くの?

イラスト:シクロスポリン内服療法

A1: アトピー性皮膚炎に対するシクロスポリンの有効性は様々な試験で検証されており、ヨーロッパの多くの国ではすでに使用が認可されています。大変効果が優れた内服薬なのですが、高価であり、長期間内服すると内臓(特に腎臓)に負担がかかる恐れがあります。そこで、従来の標準的な治療では効果が不十分な患者さんに限定して、将来使われることになるかも知れません。日本では2005年現在、臨床試験中です。
上へ戻る
シクロスポリン内服療法
Q2: シクロスポリンは、他にはどんな病気で使われているの?
A2: シクロスポリンは、体の中で異常に働いている免疫を調節するための内服薬であり、日本では1991年から販売されています。もともとは、腎臓などの臓器移植後の拒絶反応を抑えることを目的とした薬なのですが、現在では、再生不良性貧血やネフローゼ症候群などの全身的な病気だけではなく、ベーチェット病や乾癬といった皮膚の炎症を起こす病気に対しても使われています。
上へ戻る
トップページへ戻る 上へ戻る
九州大学医学部皮膚科学教室TOPへ