軟膏の場合は、大人の人差し指の先端から第一関節までの長さをチューブから押し出した量(だいたい0.5g)を、大人の手2枚分の面積に塗るのが適量です。ローションの場合には、1円玉くらいの大きさの量が手2枚分に相当します。
炎症の範囲が広い場合には、1本5g入りのチューブで手20枚分に相当することを覚えておきましょう。たとえば、お子さんの皮膚症状の範囲が、お母さんの手で5枚分だったとします。計算すると、1日1回塗るとして4日間で1本使用することになります。塗り始めて3〜4日で赤みやかゆみは治まります。赤みがとれても、指でつまんでまだ硬いところは、やわらかくなるまで10日から2週間くらいは塗り続けてください。2週間たつと、塗る量はずいぶん少なくなります。塗る範囲が、お母さんの手で2枚分くらいに狭くなると、使用するのは10日間で1本です。べとべと感を極端に嫌う患者さんでは、クリームやローション剤を組み合わせることもあります。ちなみに、全身にくまなく塗る場合、乳児では2本、幼小児では3本、思春期・成人では5本必要になります。
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